公認心理師を目指します
今回は、公認心理師とは何かと放送大学での取得方法についてご紹介します。
3つの心理士資格
まず最初に、よく耳にする3つの心理士資格を簡単にご紹介します。
認定心理士
民間資格。大学で所定の単位を取れば取得できる。試験不要。要は「心理学について勉強しました」という証明。
臨床心理士
民間資格。大学院(修士)を修了し、必要に応じて心理臨床経験を経て、資格審査に合格することで取得できる。
公認心理師
国家資格。2017年に始まった新しい資格。大学(学士)・大学院(修士)で所定の単位を修得し、資格試験に合格することで取得できる。
認定心理士資格を取得するには
上記3つのうち、認定心理士は放送大学でも取得しやすいので、私もまずは認定心理士の資格を目標にしようと思っています。
最初は何から取ればいいのか分からず戸惑うかもしれませんが、こちらの放送大学のパンフレットのページから、"認定心理士資格取得の手引き"のPDFの9ページを開くと分かりやすいです。
なおこのパンフレットページには、入学前に資料請求をしたときに送られてくる案内冊子そのもの(面接授業の資料を除く)がPDFで掲載されていますので、ぜひ活用してください。
認定心理士に必要なのは36単位で、そのうち4単位は面接授業です。
心理学の各分野からまんべんなく取るイメージで、所定の単位さえ取れば認定心理士の資格が取得できます。
公認心理師資格を取得するには
さて、認定心理士は比較的簡単なことがわかりました。
では公認心理師になるためにはどうしたらいいのでしょう。
最終的には大学院に進むことになりますが、学部で必要な単位もよく把握しておかなければなりません。
その際、上記パンフレットページの「公認心理師資格について」などが参考になります。
まだ取らないほうがいい科目
ただし、注意点があります。
今は取らないほうがいい科目が存在するのです。
それは「人格心理学('15)」「生理心理学('18)」「心理統計法('17)」の3つです。
放送大学では現在進行形で公認心理師資格に対応中であり、2020年現在、必修科目の一部が未開講です。
つまり、2021年度以降に開講予定の科目を取ることになるのですが、公認心理師の要件は満たしていないけれど内容は似ている科目、というのが現在いくつかあります。
それが上記3科目で、例えば「人格心理学('15)」は、2021年度に開講する「感情・人格心理学」と近い内容です。
しかし「人格心理学('15)」では公認心理師の要件を満たしておらず、2021年度以降に改めて「感情・人格心理学」を取ることになってしまうわけです。
なお、このことは2017年度第1学期以前に入学された方は当てはまりません。
2017年度第1学期以前に入学された方は、経過措置として現行の科目でも要件を満たすとみなしてくれます。
心理演習と心理実習
もう一つ注意が必要なのは、心理演習と心理実習です。
これらは2022年度開講予定で、30人という定員があります。
つまり選考試験を行うわけです。
入学試験などが一切ないことが魅力の放送大学ですが、こればかりはそうはいきません。
あらかじめ所定の単位を取ったうえで、筆記試験と面接試験を受け、合格して初めて受講できるというわけです。
開講は2022年度ですが、選考試験は2021年秋に行われます。
実際に始まってみないとわかりませんが、高倍率になることも考えられるので、やはり公認心理師を目指すのは覚悟が必要なようです。
大学院と公認心理師試験
大学院についてはまだ放送大学が対応していないので、今後に期待したいと思います。
大学院修士課程を修了し、公認心理師試験に合格すれば、ようやく資格取得です。
以上、認定心理士と公認心理師の資格取得についてご紹介しました。
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