面接授業を受けてきました

放送大学で「心理学実験」という面接授業を受けてきたので、それに関連して、面接授業とはどういうもので放送授業やオンライン授業とは何が違うのかをお伝えしたいと思います。

心理学実験の授業の具体的な話についてはこちらの記事をご覧ください。

3つの授業形態

放送大学には大きく分けて3つの授業形態があります。

放送授業オンライン授業面接授業です。これらの違いについて解説します。

放送授業

放送授業は、放送大学で学ぶ上でメインになる授業形態で、印刷教材(教科書)を読みながら講義動画を視聴する形式です。

テレビやラジオで放送されるほか、すべての講義動画がインターネット上で視聴できます

自分のペースで、好きな時に好きな講義を受けられるので、とても便利です。

システムWAKABAのホーム画面右側にある「放送授業のインターネット配信」から視聴してください。

システムWAKABA

すぐ上にある「オンライン授業」ではないので注意しましょう。

ウェブで提出できる通信指導(中間試験)と、学習センターへ行って受ける単位認定試験(期末試験)があります。

なお、2020~2021年度はコロナ禍につき単位認定試験が自宅受験となっています。

オンライン授業

オンライン授業は放送授業と似ていますが、レポートの提出やディスカッションなどをオンラインで行うこと、単位認定試験が基本的に無いことが特徴です。

システムWAKABAのホーム画面右側の「オンライン授業」から受講します。

放送授業と違い、こちらは履修登録をしている科目の講義しか視聴できません

放送授業とオンライン授業はどちらもネット上で視聴できるので少しややこしいですが、ネットがなかった時代の授業が放送授業、新しく作られたのがオンライン授業、と考えるとよいでしょう。

もともとテレビやラジオで放送されていた放送授業がネットで見られるようになったために、両者の違いがあまりなくなったということです。

面接授業

面接授業は対面授業やスクーリングとも呼ばれ、実際に教室で受ける授業になります。要するに、普通の通学制大学と同じです。

仕事をしながら受講する人が多いことを考慮し、土日に多く行われています。2日間で集中的に行われるパターンと、4週間程度に分かれて実施されるパターンとがあります。集中的に行われる場合、一日7~8時間程度拘束されるため体力が必要です。

最後に試験がある場合や後日レポートを提出する場合など様々です。

面接授業を受けるには

科目登録

基本的には放送授業の科目登録と同じですが、学期の初めに送られてくる「授業科目案内」ではなく、分厚い「面接授業時間割表」という冊子を見ながら選んでいきます。

「授業科目案内」が放送・オンライン授業用、「面接授業時間割表」が面接授業用です。なお、ウェブ上でもシステムWAKABAの「教務情報」→「シラバス参照」から検索することができます。

ウェブのシラバスだと、曜日を指定したりキーワード検索をすることができ、遠くの学習センターで実施される科目も確認できます。

一方、紙のシラバスだと近隣県の学習センターの科目しか載っていません。ただ、パラパラとめくりながら選べる便利さもあるので、紙とウェブの両方のシラバスを使い分けるといいでしょう。

抽選について

面接授業は、人気の科目が抽選になる点に注意が必要です。

特に「心理学実験1」「心理学実験2」「心理学実験3」は認定心理士資格のために必要だったり、公認心理師の学部での必要科目に指定されていたりするので、希望者が多いようです。

同じ学習センターで同一科目が複数回実施されている場合もあるので、どうしても受講したい場合は、異なる日程で重複して登録するのも手です。どれか一つで当選すれば、自動的にそれ以外は落選の扱いになります。

また、定員の多い回を選んだり、人の少なそうな他県で受講したりするのもありかもしれません(ただし、コロナ禍では越境が制限されています)。

追加登録

定員に達しなかった科目があった場合、後日追加登録をすることができます。

ただし、オンラインでは申請できません。各学習センターにて手続きが必要です。

登録後

当選して授業料の支払いを済ませても、特にお知らせや通知などは来ません。

ちゃんと登録されているか心配な時は、システムWAKABAの「スケジュール」を確認してみましょう。

授業を受ける予定の日付を見ると、登録した科目名が記載されているはずです。

日程が近づいてもやはり確認の通知などはないので、自分でしっかりスケジュール管理をする必要があります。

受講してみて感じたこと

疲れたな、というのが正直な感想です(笑)。

決められた日時に電車やバスで指定場所(学習センター)まで移動し、長時間拘束される、というのは、社会生活を営む上ではごく当たり前のことかもしれませんが、それをしなくていいのが放送大学のメリットだと思っているので、少々煩わしく感じてしまいました。

とはいえ、「心理学実験」の面接授業は認定心理士資格のためや公認心理師を目指す場合に必須であるため、半年に一つずつなど、計画的にゆっくり受講していくのがいいのかなと思います。

なお、私は「心理学実験1~3」の3科目を一度に受講して、同時に10本の実験レポートに追われ、倒れかけました。決して真似されぬよう……。

心理学実験を3科目同時に受講した時の話は、こちらの記事もご覧ください。