放送大学のエキスパート制度
今回は放送大学のエキスパート制度についてご紹介します。
放送大学エキスパートとは
放送大学エキスパート(科目群履修認証制度)は、放送大学独自の認定制度です。
指定された科目群を履修することで、特定の分野を体系的に学んだことを証明してくれるというものです。
例えば「心理学基礎プラン」では、『心理学概論』『教育・学校心理学』など複数の科目が指定されており、全科履修生としてそれら合計20単位を習得すると「心理学基礎」の認証状がもらえます。
25のエキスパート
2020年度現在25種類のプランがあり、心理系や情報系など幅広い分野にわたっています。
似ている分野のプラン同士だと科目が重複していることもあるので、あれもこれもと食指が動きます(笑)。
ぜひ、放送大学のパンフレットページにある「エキスパート」の冊子もご覧ください。
ここでは例として「心理学基礎プラン」の認証条件を見てみましょう。
「心理学基礎」の取得条件
- 必修科目: 下記1科目
- 『心理学概論』
- 選択必修科目: 下記から4科目以上
- 『心理と教育へのいざない』
- 『発達科学の先人たち』
- 『教育・学校心理学』
- 『発達心理学概論』
- 『心理学研究法』
- 『心理統計法』
- 選択科目: 上記と下記合わせて10科目
つまり、必修科目は必ず取り、選択必修の6科目から4科目以上取って、さらに全体で10科目以上取ればOKです。
実際には科目数ではなく単位数での認定ですが、上記の科目はすべて2単位なので実質同じことですね。
エキスパート判定ツール
エキスパート判定ツールなるものを作ってみました。
放送大学エキスパート判定ツール(外部サイト)
以前作った認定心理士資格判定ツール
を改良したものです。
注意点
2020年度の資料をもとに作成しています。
2021年度からはいくつかのプランが廃止になるなどの変更もありますので、ご注意ください。
また、個人的に作ったツールですので、正確さの保証はできかねます。
申請にあたっては必ずご自身で放送大学の資料などをご確認いただき、こちらのツールはあくまでも参考程度にお使いください。
誤りなど見つけた際は、コメントをいただければなるべく修正します。
その他気を付けること
放送大学エキスパートは放送大学の卒業要件とは関係ないので、一つも取得しなくても卒業することが可能です。
なお、放送大学には主に「全科履修生」「選科履修生」「科目履修生」という3種類の在籍方法がありますが、エキスパートを申請できるのは全科履修生のみです。
また、「心理学基礎プラン」や「臨床心理学基礎プラン」など心理系のプランがありますが、「認定心理士」や「臨床心理士」などの資格とはまったく関係ありませんのでご注意ください(認定心理士の必要科目との重複はあり)。
おわりに
身も蓋もないですが、放送大学のエキスパート制度は完全に自己満足の世界だと思うので、あくまでも「学ぶ快感」を目的に取得を目指すのがいいでしょう。
そもそも放送大学は学習それ自体を目的として入学するのがいいかなと思っています。
ぜひ、学ぶという行為そのものに価値や意味を見出し、知識が深まっていく充足感を味わいましょう!
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